紙やすり下敷きと運筆コントロール

  • 2019.11.15 Friday
  • 21:09

リンクスでは、マスから文字がはみ出す、文字の形がうまくとれないなど、文字を書くことが困難なお子さんに紙やすり下敷を試してもらうことがあります。

紙やすり下敷は、10年近く前、京都大学 加藤寿宏先生の感覚統合及び学習に関する資料をもとに試行錯誤しながら手作りしました。生徒にあげてしまったので枚数は減りましたが、今でも現役で活躍中です。

その紙やすり下敷について加藤先生がお書きになった原著論文が、LD研究第28巻第2号に掲載されていました。この研究では、運筆コントロールが良好な子どもたちにとって、この紙やすりは有効ではなく、運筆コントロールが苦手な子どもにとって効果があること、さらに運筆コントロールが苦手な子どもたちは、固有感覚の判別性が低い傾向があり、この判別性の低さを紙やすりが補う可能性が示唆されました。

ちなみにこの研究で用いられたJPAN感覚処理・行為機能検査の固有感覚検査を開発したのは、弊社プレイジムの代表の太田篤志ですので、この論文には彼も非常に興味を示していました。

支援グッズは、安易にブームとなり使用される傾向があります。この紙やすり下敷きも、適切なアセスメントがないまま使用される可能性があります。しかし書字の苦手さには理由があり、苦手さの原因に固有感覚が大きく関与している場合、この紙やすりの効果が発揮されると考えられます。リンクスでは、これから固有感覚のアセスメントなども行いながら、紙やすり下敷きを適切に活用していきたいと考えています。



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